筆者がおすすめするのは、東京のおひとりさまの女性たちが集まって、シェアハウスしてはどうかという、アイデアです。
これは若い世代に限ったものでもありません。
そして、素敵な恋が芽生える出会いのためのシェアハウスでもありません。
筆者が提案するのは、まず、東京の単身者で子育て中の女性たちのための、シェアハウスです。
子育て中の単身者女性に限定せず、カップルやファミリーの単位でも、悪くありません。
開発途上国で見かけるケースですが、子連れの女性同士が集まって、助け合いながら、集団で子育てすることには、非常にメリットがあると感じます。
日本で大家族が減少し、核家族化が進む現在、孤立しがちなのは、より構成人数の少ない独居の方や単身親世帯ではないかと思います。
孤立し、社会的弱者となってしまう人を救うためには、自治体や肉親のみでなく、民間の手法や仕組みの中に、お互いが支え合うものがあればいいのではないでしょうか。
子育て世帯以外に、シェアハウスを提案したいのは、東京で独居する高齢者です。
シェアハウスは、家事など身の回りのことが自分でできることが前提となります。
女性の場合、平均寿命が長く、連れ添ったパートナーに先立たれて、独居となるパターンもあるかと思います。
筆者の周りも、子供が自立し、パートナーに先立たれ、独居となった高齢女性が多いと感じます。
またそうなった女性たちは、お互いに助け合い、元気に日々を楽しんでいます。
人生の終盤を迎えるあたりで、女性は単身者も既婚者子供ありも、子供なしも、皆、同じ土俵に戻ってくるのではないでしょうか。
独居は、気楽ですが、お金がかかります。
不安や寂しさを感じる時は誰しもあります。
病気や災害など、誰かに支えてほしい時、誰にも頼れない、厳しい現実があります。
それを解決する手段の一つとして、シェアハウスという選択肢があるのは、心強いのではないかと思います。